美しいということは、最下層の選択肢となりうるが、最上層には位置しえない無双のものである。
もし最上層の選択肢であるならば、その他の比較対象は無意味である。
もっとも曖昧であり、感情に左右され、共通の項を有さず、絶対的なものを説明できない。
反して言うなら、理解し得ないものが絶対美であり、普遍的なものである。
これにもっとも近づいたものが、比較可能な美しさである。
それに近づくことが美しさの根本である。
高宮 透